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屠龍之技(浩坊拾遺)

2008-02-06

「学問」とは「問いの立て方を学ぶ」こと

はてなリング - 大学教育リングで繋がっているd:id:kenken31:20080205:p1が興味深かったので、関連したネタの覚書としてエントリします。

非常勤先を含めあちこちの大学教育に携わり、大学全入時代を大学教育に携わって生きている経験から、大学へ入りたての学生およびさほど学問的興味関心を持たずに過ごしてきた学生は、以下のような暗黙の前提を持っているとして対処した方が、何かと都合がよろしい、と判断するに至っております。

  1. 大学教員が課すレポートには、正解がある。
  2. その正解について、世界中のどこかで誰かがすでに明らかにしている。
  3. その正解は、ネット上に公開されている。本屋ましてや図書館などにその正解は存在しない。
  4. そこに制限時間内(=提出締切まで)にアクセスし、正確に書き写すことによって、合否が判断される。

考えてみれば、このような学生はセンター試験などいわゆるテストで判別できるわけがないのです。なぜならまさに上記に列挙したうち1.および2.の前提でこそ高得点が叩き出せる仕組みが、いわゆるテストだからです。

このような学生が提出したレポートが、たとえばWikipediaの丸写しだったとして、「これは(こちらが期待している)レポートではないヨ」と指導しても、当該学生はなぜ自分が指導されねばならないのか理解できません。d:id:moroshigeki:20080202:1201917582でもコピペに関連したコメントがありますけれども、くだんのレポート提出者のうち一定数は、上記に示した暗黙の前提があると推察されます。

ですからこのような学生の場合、提出されたレポートの不備を指導するよりもまず何よりも、暗黙の前提そのものを問い直させる教育が必要となります。そのひとつがd:id:kenken31:20080205:p1にあるように「ひとつのトピックにはいくつものアプローチの仕方がありうる」と示唆することでしょうし、その根幹である「自分で問いを立てること」になるでしょう。

・・・・・・書いているうちに自省モードになってしまいました。上記で列挙したことって、d:id:fuku33さんのブログを読んでいるうちに影響を受けたレベルならまだしも、すでにエントリされたことを知らず知らずにパクッているんじゃないかしら・・・・・・(^^;

追記:d:id:next49:20080205:p2も深く関連しますのでリンクしておきます。