Hatena::Groupqulaxics

屠龍之技(浩坊拾遺)

2007-08-13

様々な道具

風呂桶屋さんを訪ねる

大学教員にとっての夏休みは、自分自身の研究に関する調査に、比較的じっくり取り組める時期です。もちろんこの暑さでは正直なところやる気も萎えるのですが、いちど調査を始めると、流れる汗も気にならなくなるから不思議です。

さて今回、研究者仲間であるLさんの調査に同行させてもらいました。その道中で「××風呂」の看板が掲げられたお店の前を通り過ぎようとしたら、その店頭にはなんと風呂桶が並んでおりました。「××風呂」ならば銭湯だと早合点していただけにギャップが興味深く、そのまま足を止めてその風呂桶屋さんを眺めていたところ、お店の方が声をかけて下さり、隣接する作業場を見聞させて頂けました。

Lさんは、秋に開催予定である樽職人の展示を準備していたこともあり、樽職人と桶職人と用いる道具の違いを確認しながらアレコレと尋ねていました。風呂桶屋さんも、作業工程の説明に際しては、作業途中の実物をひっくり返して見せたり、実際の道具を出したりと、とても親切な応答をして下さいました。

このような飛び込み調査の際には、それまで蓄積していたことが、とても重要になります。いきなりの訪問者を相手にして下さっているのですから、何よりも興味を持って頂けなければなりませんし、話に足る奴だと認めてもらう必要があります。私は今回ただ同行するだけでしたが、Lさんがツボを押さえた質問を繰り出したことは、風呂桶屋さんの表情からうかがえました。このような調査する現場も、私にとっては学ぶ現場なのです。